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【獣医師が解説】愛犬・愛猫の健康管理、手帳はもう古い!2025年は「アプリ」で全てを記録する時代

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ペット健康管理アプリ

愛犬・愛猫のワクチン、いつだっけ?そんなお悩み、獣医師が解決します。2025年の健康管理は「アプリ」が新常識。日々の記録からAIによる病気の早期発見、獣医師とのデータ共有まで。スマホ一つで完結する、新しい時代のペットヘルスケアをご紹介。

「あれ、今年のワクチン、いつだっけ?」 「最近、体重が増えてきた気がするけど、どれくらいだっけ…」 「病院で説明されたけど、お薬の時間、忘れちゃいそう…」

愛犬・愛猫との暮らしの中で、こういった健康に関する情報を、すべて正確に記憶しておくのは、とても大変なことですよね。

こんにちは。ペットテックを研究する獣医師の高橋です。

これまでは、手帳やノートに記録を残していた飼い主さんも多いかもしれません。しかし、2025年の今、ペットの健康情報は、スマートフォンアプリで一元管理するのが、新しい常識になりつつあります。

「ペット健康管理アプリ」って、何ができるの?

ペット健康管理アプリは、日々の健康に関するあらゆる情報を、簡単かつ体系的に記録・管理できるツールです。

  • 日々の記録を、ワンタッチで: 食事の量、お散歩の時間、トイレの回数や状態、体重、飲んだ水の量などを、スタンプや簡単な入力で記録できます。IoTデバイス(スマート給餌器やスマートトイレなど)と連携すれば、これらの情報が自動で記録されるアプリもあります。
  • 大切な予定を忘れない: ワクチン接種や、フィラリア・ノミダニ予防薬の投与日、病院の予約などを登録しておけば、リマインダー機能が事前にお知らせしてくれます。
  • 「電子カルテ」として、すべての情報を一つに: 病院での診断結果、処方されたお薬、検査データなどを、写真やPDFで保存できます。これにより、ペットの健康に関する情報が、時系列で、一つのアプリにすべて集約されるのです。

アプリが、獣医師との「最高の架け橋」になる

このアプリに記録されたデータは、私たち獣医師にとっても、非常に価値のある情報源となります。

診察の際、「最近、なんだか元気がないんです」という主観的な情報だけでなく、 「アプリの記録を見ると、1週間前から食事量が20%減って、睡眠時間も2時間増えています」 といった客観的なデータを見せていただくことで、私たちは、より正確で、迅速な診断を下すことができるようになります。

また、アプリによっては、記録されたデータをグラフ化し、健康レポートとして出力する機能もあります。これを、セカンドオピニオンを求めたい時や、ペットホテル、ペットシッターさんに預ける際に共有すれば、口頭で説明するよりも、遥かに正確に、愛犬・愛猫の状態を伝えることができます。

AI診断や、オンライン相談機能も

さらに、最新のアプリには、

  • AI診断機能: 記録されたデータから、「最近、水を飲む量が増えているので、腎臓病の可能性があります。一度、獣医師に相談してみてはいかがでしょうか?」といった、病気の早期発見に繋がるアラートをくれる。
  • オンライン獣医師相談: アプリから直接、24時間いつでも獣医師に相談できる。

といった、先進的な機能も搭載されています。

まとめ:記録は、未来の健康への「投資」

日々の小さな記録の積み重ねが、愛犬・愛猫の健康寿命を延ばすための、最も確実な「投資」となります。

「ペット健康管理アプリ」は、その投資を、誰でも、簡単に、そして楽しく続けられるようにしてくれる、現代の必需品です。

大切な家族の健康を守るため、そして、いざという時に的確な医療を受けさせてあげるために。 あなたも、スマートフォンの中に、愛犬・愛猫だけの「パーソナル健康手帳」を作ってみませんか?